※1999年創業の会社が運営する「シニアのあんしん相談室」よりサービス提供を受けております。

資料請求や検索サイトで候補が10件ほど集まった後、どれから見に行くかで手が止まります。全部を見学して回ると、決める前に家族の体力が尽きます。
候補を絞る作業は、書類で落とす、見学で比べる、体験入居で決めるの3段階に分かれます。段階ごとに使う情報が違うので、比較項目も段階ごとに変えます。
比較項目を7つに固定する理由、◯△×で評価する比較表、本人と家族を分けた優先順位、家族会議で決める3つまで、そのまま写せる表と一緒に並べます。
候補の絞り方は、書類で落とす、見学で比べる、体験入居で決める、の3段階です。段階ごとに使う情報と比較項目が違います。
| 段階 | 候補の件数の目安 | 使う情報 | 使う比較項目 |
|---|---|---|---|
| 1 書類で落とす | 10件前後→5件前後 | 重要事項説明書・料金表・地図 | 距離・費用・退去先・職員体制 |
| 2 見学で比べる | 5件前後→3件→本命1件 | 見学の口頭の答え・観察 | 医療・夜間・看取り・身なり |
| 3 体験入居で決める | 本命1件 | 夜と朝の様子・本人の変化 | 本人の反応 |
集まった候補は、見学の前に書類で半分に落とします。見学は1件で90分ほどかかるので、10件全部を見に行くと途中で疲れて止まります。
使う書類は、重要事項説明書、料金表、地図の3つです。老人福祉法は、有料老人ホームの設置者に、入居しようとする人へ介護等の内容などの情報を開示することを求めています。設置者が都道府県知事へ報告した有料老人ホーム情報は都道府県が公表し、重要事項説明書をそのまま掲載している都道府県のサイトも多いので、見学の前に手に入ります。介護付き有料老人ホームは、介護サービス情報公表システムでも運営状況を調べられます。
見るのは、重要事項説明書の3か所(「前年度における退去者の状況」「夜勤を行う看護・介護職員の人数」「前払金の受領」の返還金の算定方法)、料金表の総額、自宅と主に介護する人の家からの距離です。読み方は重要事項説明書で見学の前に比べる三か所で書いています。
出典: e-Gov法令検索 老人福祉法 第29条第7項・第11項・第12項
書類で残った5件前後を、見学で3件ほどに絞り、3件を見た後に本命を1件決めます。
見学で見るのは、書類の外にあるものです。医療処置の対応、夜間の体制の運用、看取りの実績、入居者の身なり、廊下の匂い。書類で分かることを見学で聞き直すと、見学の時間が消えます。
3件を見た後、本命の1件だけを時間帯を変えて2回目に見ます。
見学の予約の仕方と質問は老人ホーム見学の予約と質問リストで、件数を3件にする理由は探しに疲れて決まらないときの条件3つと見学3件で書いています。
体験入居は本命の1件に使います。複数の施設で重ねると、本人が疲れて、どの施設の反応か分からなくなります。
体験入居で見えるのは、夜間のコールの応答、早朝の起床から朝食までの流れ、入浴の介助、本人の2日目の変化です。
体験入居の結果で本命が崩れたら、3件のうちの次の1件に体験入居を入れます。1件ずつのほうが本人の負担が小さくなります。
体験入居の費用と期間と見るポイントは老人ホーム体験入居の費用と期間と流れで書いています。
3段階の比較項目を1枚の表に全部入れると、書類の段階では半分が空欄になり、見学の段階では書類の欄が邪魔になります。
書類の段階の表と、見学の段階の表を分けます。書類の表は距離・費用・退去先・職員体制の4つ、見学の表は医療・夜間・看取り・身なり・本人の反応の5つです。
書類の表で落ちた施設は、見学の表に載せずに進めます。5件から3件に絞る段階で揉めることが多いので、見学の表と優先順位を先に決めておきます。
2枚の表は、同じ施設名の列でそろえます。書類の表で◯が多かった順に列を並べ、見学の表も同じ並びにします。
比較項目は7つに絞ります。項目ごとに、どこから情報を取るかを固定します。
| 項目 | 情報源 | 使う段階 |
|---|---|---|
| 距離 | 地図(自宅・主に介護する人の家から) | 書類 |
| 費用の総額(今・2段階上) | 料金表・重要事項説明書 | 書類 |
| 医療処置の対応 | 見学の質問(処置の具体名) | 見学 |
| 夜間体制 | 重要事項説明書の最少時人数・見学の質問 | 書類・見学 |
| 退去の条件と前年度の退去先 | 重要事項説明書 | 書類 |
| 看取りの実績 | 見学の質問 | 見学 |
| 本人の反応 | 見学・体験入居 | 見学・体験 |
項目を10も20も並べたチェックリストは、実際に埋めると空欄が半分になります。項目は7つまでにします。
7つは、距離、費用の総額、医療処置の対応、夜間体制、退去の条件と前年度の退去先、看取りの実績、本人の反応です。
項目ごとに情報源を固定します。厚生労働省の重要事項説明書の様式では、夜間体制は「夜勤を行う看護・介護職員の人数」、退去先は「前年度における退去者の状況」、退去の条件は「契約解除の内容」、値上げの決まりは「利用料金の改定」の欄に入ります。情報源を固定すると、施設ごとに違う場所から数字を拾う事故が減ります。
条件から外れる施設を落とす「失格条件」の作り方は探しに疲れて決まらないときの条件3つと見学3件で書いています。この7項目は、失格条件を通った施設を比べるための項目です。
出典: 厚生労働省 有料老人ホームの設置運営標準指導指針 別紙様式 重要事項説明書
料金表の表示月額は、家賃・管理費・食費の合計で、介護費と実費は外です。表示月額で比べると、安く見えた施設が入居後に高くなります。
比べるのは総額です。表示月額に、介護費(介護付きは要介護度ごとの自己負担、住宅型は使った分)と実費(おむつ・日用品・医療費)を足します。
介護付き有料老人ホームの介護費(特定施設入居者生活介護)は、1日あたりの単位数が要介護度ごとに決まっています。令和6年度は、要介護1が542単位、要介護3が679単位、要介護5が813単位で、この額の1割から3割が自己負担です。
総額は、今の要介護度と、2段階上がったときの2列で出します。2段階上の列で施設の順位が入れ替わることがあります。実額は「2段階上がったときの月額はいくらになりますか」と施設に聞いて入れます。
出典: 厚生労働省 令和6年度介護報酬改定 指定居宅サービス介護給付費単位数の算定構造
医療処置の対応は、書類の外にあります。「医療対応可」と書いてあっても、どの処置に対応できるかは書面の外です。見学で、処置の具体名(インスリン・胃ろう・吸引)で聞きます。
夜間体制は、重要事項説明書の「夜勤を行う看護・介護職員の人数」の欄で分かります。夜勤帯の設定時間と、看護職員・介護職員の平均人数と最少時人数が入ります。見学では「その人数で、転倒と発熱が同時に起きたらどう動きますか」と聞きます。
比較表には、書類の数字と見学の答えを隣に並べます。書面が夜勤2人で、口頭が「3人で見ています」なら食い違いがあり、理由を説明できる施設と、説明が止まる施設に分かれます。
医療と夜間は、要介護度が上がったときに重くなる項目なので、今は必要のない項目でも2段階上の列で評価します。
出典: 厚生労働省 有料老人ホームの設置運営標準指導指針 別紙様式 重要事項説明書
退去の条件は、重要事項説明書の「契約解除の内容」の欄にあります。事業主体から解約を求める場合の解約条項と解約予告期間が入ります。条番号だけの施設には、見学で「実際に退去をお願いした例はどんな場合ですか」と聞きます。
前年度の退去先は、「前年度における退去者の状況」の欄に、自宅等・社会福祉施設・医療機関・死亡・その他の人数で入ります。生前解約の状況として、施設側の申し出と入居者側の申し出の人数も並びます。医療機関への退去や施設側の申し出が多い施設は、入院で退去になる運用の可能性があります。
看取りの実績は書面の外なので、見学で「昨年度、居室で最期まで過ごした方は何人ですか」と聞きます。看取りを掲げていても、実績が0人なら体制は未確認のままです。
退去と看取りは、施設で「最後まで住めるか」を数字で比べられる項目です。
出典: 厚生労働省 有料老人ホームの設置運営標準指導指針 別紙様式 重要事項説明書
「雰囲気が良い」「職員の笑顔が多い」を比較項目にすると、見学の日の印象で決まり、案内の上手な施設が上に来やすくなります。
雰囲気は、観察できる形に置き換えます。入居者の身なり(髭・爪・髪・服が整っているか)、廊下とトイレの匂い、コールが鳴ったときの職員の動き、食堂で職員が入居者の名前を呼んでいるか。見学の30分の間に自然に見えるものです。
本人の反応も、「気に入ったと言った」の代わりに、食事の進み・表情・帰り道の言葉・その夜の眠りで記録します。
観察できる形にすると、見学に行けなかった家族にも同じ言葉で伝わります。「良い雰囲気でした」より、「髭が剃ってあり、廊下に匂いは無く、コールに1分ほどで職員が来た」のほうが、比較表の欄に入ります。
比較表は、家族が同じ物差しで施設を見るための道具です。作り方の決まりは4つで、この章の最後に、そのまま写せるテンプレートを置きます。
比較表は、施設を列、項目を行にします。列は3〜5施設、行は7項目と情報源の行で、A4一枚に収めます。
2枚になったら項目が多すぎます。1枚に収まらない表は、家族会議で読まれずに終わります。
紙でもスプレッドシートでもかまいませんが、家族全員が同じ表を見られる形にします。遠方の家族にはPDFか写真で送ります。
施設の列は、書類の段階で◯が多かった順に並べます。見学で順位が入れ替わっても列はそのままにして、◯の数の行で読み取ります。並べ替えると、家族の手元の表と合わなくなります。
評価は◯△×の3段階です。◯は条件を満たす、△は条件付きで満たす、×は満たさない、です。
点数化と重み付けは使わずに進めます。「医療は3倍の重み」と決め始めると、「その重みは誰が決めたのか」で家族が揉めます。◯の数を数えるだけで足ります。
×が1つでもある施設は候補から外します。他の項目が全部◯でも、×の項目で入居後に困ります。
△が多い施設は、△の理由を見学で確かめます。◯の数が同じ施設が並んだら、優先順位の上位3つの項目で◯が付いているほうを上にします。
表の右端に情報源の列を作り、重要事項説明書、料金表、見学の口頭、体験入居のどれかを書きます。
口頭で聞いた答えには「未確認」の印を付けます。「夜間は看護師がいます」と口頭で聞いても、重要事項説明書の職員体制の欄に夜勤の看護職員の人数が入っていなければ、未確認のままです。
未確認の項目は、契約の前に書面で確かめます。どこに書いてあるかを施設に聞き、記載が見当たらなければ書面で出してもらいます。
書面と口頭を区別する列があるだけで、入居後の水掛け論が減ります。担当者が変わっても、書面に残っている条件は引き継がれます。
比較表を埋めていると、分からない欄が出ます。空欄は「たぶん対応できる」で埋めずに、空欄のまま残します。
空欄は、契約前に確かめる項目のリストになります。施設に電話で聞くか、次の見学で聞くか、書面をもらうかで埋めます。
推測で埋めた欄は、入居後の落とし穴になります。「インスリンはたぶん大丈夫」で入居して、夜間の注射が施設の対応の外だったという形です。
家族で分担して埋めるときは、◯△×の基準と「空欄は空欄のまま」の決まりを先に共有します。空欄が多い施設は比べる材料が足りない施設で、順位を付ける前に確かめる電話が1本要ります。
そのまま写して使える比較表です。列の施設名と、行の◯△×を埋めます。
| 項目 | 施設A | 施設B | 施設C | 情報源 |
|---|---|---|---|---|
| 距離(自宅・介護する人の家から) | 地図 | |||
| 費用の総額(今の要介護度) | 料金表 | |||
| 費用の総額(2段階上) | 料金表・施設に質問 | |||
| 医療処置の対応(処置名で) | 見学の口頭 | |||
| 夜間体制(最少時人数と運用) | 重要事項説明書・見学の口頭 | |||
| 退去の条件と前年度の退去先 | 重要事項説明書 | |||
| 看取りの実績(昨年度の人数) | 見学の口頭 | |||
| 本人の反応 | 見学・体験入居 | |||
| ◯の数 | ||||
| 未確認の数 |
使い方は3つです。書類の段階では上の3行と退去の行を埋め、見学の段階で残りを埋めます。◯の数で並べ、×が1つでもある施設を外します。未確認の数がゼロになってから契約に進みます。
比較表で◯の数が同じ施設が並んだとき、決めるのは優先順位です。優先順位は、比較表を作る前に決めておきます。
優先順位は、本人の条件と家族の条件を分けて書きます。混ぜると、誰の希望か分からなくなります。
本人の条件は、自宅の近く、個室、食事、風呂の回数といった暮らしの中身が多く、家族の条件は、面会に通える距離、費用、医療対応、夜間体制といった安心の中身が多くなります。
本人が認知症で自分の条件を言えないときも、本人の欄を作り、これまでの暮らし方から家族が代わりに書きます。「毎日風呂に入っていた」「一人の時間を大事にしていた」が本人の条件になります。
本人の欄と家族の欄が並ぶと、両方を満たす施設と、どちらかを削る施設が見えます。
優先順位は、上位3つだけ決めます。「全部大事」のままでは、比較表が止まります。
「これが外れるなら他が全部良くても落とす」という順に並べ、4つ目以下は「あればよい条件」として比較から外します。あればよい条件を比較に使うと、見学のたびに条件が増えて決められなくなります。
本人の3つと家族の3つで、合わせて6つになります。重なるものがあれば、それがいちばん強い条件です。重なる条件が無い場合は、本人の1位を先に立てます。住むのは本人だからです。
3つは紙に書いて、家族の全員が同じ順番を見られるようにします。
優先順位は、今の要介護度での順位と、2段階上がったときの順位の2列で書きます。
今の順位は、個室・食事・自宅の近さのような暮らしの条件が上に来ます。2段階上がったときの順位は、医療対応・夜間体制・費用のような体制の条件が上に来ます。
2列で書くと、今の1位と将来の1位を両方満たす施設が本命になります。今の1位だけで選ぶと、要介護度が上がったときに住み替えが必要になり、本人にとって環境の変化が2回になります。
2段階上の状態が想像しにくいときは、担当のケアマネジャーに「この人の状態が進んだら何が必要になりますか」と聞くと、列が埋まります。
優先順位は、見学の前に決めて紙に書きます。見学の後は動かさずに使うのが決まりです。
見学で良く見えた施設に合わせて順位を変えると、施設に選ばされる形になります。「職員の対応が良かったから医療対応の順位を下げよう」は、順位を変える理由の外です。
順位を変えてよいのは、新しい事実が分かったときだけです。「夜間に看護師がいると分かった」は事実なので、比較表の◯△×が変わります。それは順位の変更とは別です。
順位を変えるときは、理由を紙に書き残して家族会議で見せます。理由が「印象」なら、変えずに進みます。
そのまま写して使える優先順位表です。本人と家族、今と2段階上の4列に、上位3つを書きます。
| 順位 | 本人(今) | 本人(2段階上) | 家族(今) | 家族(2段階上) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ||||
| 2位 | ||||
| 3位 |
記入の例
本人(今)の1位「自宅の近く」、家族(今)の1位「面会に通える距離」。重なる条件は距離で、いちばん強い条件になる。本人(2段階上)の1位「最後まで同じ部屋」、家族(2段階上)の1位「夜間に看護師がいる」。看取りの実績と夜間体制の◯が本命の条件になる。
4列の1位を並べると、重なる条件と将来の条件が見えます。比較表の◯△×は、この4つの1位を先に見ます。
家族会議は、参加者・資料・決めること・記録の4つを決めておくと、1回で終わります。
| 決めておくもの | 中身 |
|---|---|
| 参加者 | 本人・主に介護する人・費用を出す人 |
| 資料 | 比較表・重要事項説明書・料金表(3日前に配る) |
| 決めること | 施設・費用の分担・決める期限 |
| 記録 | 議事メモ(全員に送る) |
家族会議の参加者は、本人、主に介護する人、費用を出す人の3者をそろえます。どれかが欠けた会議の決定は、欠けた人が「聞いていなかった」と言って、後で覆ることが多くなります。
本人は、認知症があっても席に呼びます。全部の話を理解できなくても、本人の条件の欄を本人の前で読み上げ、反応を見ます。本人が席にいた会議は、後で「本人の意向を確かめた」と言えます。
遠方の兄弟はオンラインで参加します。参加できない人には、会議の前に比較表を送って意見を聞き、会議の後に議事メモを送ります。
費用を出す人が本人(親の貯金や年金)なら、その前提を会議の最初に共有します。誰の口座から払うかで、発言の重さが変わります。
資料は、会議の3日前を目安に配ります。当日に配ると、読まずに感情で話し始めます。
配るのは、比較表、候補の施設の重要事項説明書、料金表の3つです。各自が比較表に自分の◯△×を付けて持ってくると、会議で「どこの評価が違うか」がすぐに見えます。
遠方の家族にはPDFで送ります。重要事項説明書は都道府県のサイトからダウンロードできることが多いので、リンクを送るだけでも足ります。
3日前に配れない場合は、会議の日を遅らせます。資料を読んでいない人が1人いる会議は、その人の質問に答えるだけで終わります。
家族会議で決めるのは3つです。施設(本命1件と次の1件)、費用の分担(誰が何をいくら払うか)、決める期限(いつまでに契約するか)。
3つ以外の話題(相続・実家の処分・過去の介護の不満)は、別の会議にします。同じ会議に入れると、施設の話が進まずに終わります。
費用の分担は、親の口座から親の名義で払う形が原則で、足りない分を誰がどう出すかを決めます。詳しくは有料老人ホームの費用は誰が払うで書いています。
決める期限は、日付で決めます。「空きが出たら」は期限の外です。期限を過ぎたら、決める人を1人立てて、その人が決めます。
意見が割れたときの順番は3つです。
1つは、本人の条件を先に立てることです。住むのは本人です。家族の条件で割れているときは、本人の1位を満たす施設を残します。
2つは、費用を出す人の条件を次に立てることです。払う人が納得していない施設は、入居後の費用の話で揉めます。
3つは、専門職を間に入れることです。担当のケアマネジャーか、地域包括支援センターの職員に、比較表を見せて意見を聞きます。第三者の意見として聞くと、割れた意見が動きます。
決める人を1人に決める方法と、探すのを止める日の決め方は探しに疲れて決まらないときの条件3つと見学3件で書いています。
家族会議の議事メモは、A4半分で足ります。会議の後、その日のうちに全員に送ります。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 日付・場所 | いつ、どこで(オンラインなら参加方法) |
| 参加者 | 名前と、本人が参加したか |
| 決めた施設 | 本命1件と次の1件 |
| 決めた費用の分担 | 誰が何をいくら(親の口座からの分を含む) |
| 決めた期限 | 契約の期限の日付・決める人 |
| 保留にした項目 | 次回までに誰が何を確かめるか |
| 次の会議 | 日付 |
| 記録した人 | 名前 |
記入の例
参加者は母・長男・長女(次男はオンライン)。決めた施設は本命がA、次がB。費用は母の年金と貯金から払い、不足分は長男と長女で半分ずつ。契約の期限は来月末で、期限を過ぎたら長男が決める。保留はAの夜間の看護体制の書面確認(長女が施設に電話)。次の会議は再来週の日曜。記録は長女。
メモは、決めたことだけを書き、誰が何を言ったかは書かずに済ませます。決めたことと保留にしたことが分かれていれば、次の会議は保留の項目から始められます。
メモを全員に送ると、後で「そんな話はなかった」が消えます。送った日付も残します。
候補を絞る作業は、書類で落とす、見学で比べる、体験入居で決めるの3段階で、段階ごとに比較項目を変えます。比較項目は7つまでにして、項目ごとに情報源を固定します。夜間体制は重要事項説明書の「夜勤を行う看護・介護職員の人数」、退去先は「前年度における退去者の状況」、退去の条件は「契約解除の内容」と、厚生労働省の様式の欄名で決めておくと、施設ごとに違う場所から数字を拾う事故が減ります。
次の一歩は、見学に出かける前に、比較表と優先順位表を先に作ることです。ここを飛ばすと、見学で良く見えた施設に合わせて条件のほうが動き、5件を3件に絞る段階で家族の意見が割れます。
比較表ができたら、家族会議の3日前を目安に全員へ配り、施設・費用の分担・決める期限の3つを決めて、議事メモをその日のうちに送りましょう。介護のあんしんでは、老人ホームの候補の絞り方と比較表・家族会議の進め方も含めて、老人ホーム探しで悩むあなたに信頼できる情報を提供しています。