※1999年創業の会社が運営する「シニアのあんしん相談室」よりサービス提供を受けております。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が安心して自立した生活を送れるよう設計された「賃貸住宅」です。バリアフリー構造や24時間の安否確認体制が義務付けられています。
自立生活が可能な高齢者を対象とし、必要に応じて外部の介護・医療サービスと連携可能な仕組みが特徴です。
高齢化社会の中で2025年問題やサービス内容のばらつきといった課題もありますが、特養や有料老人ホームと異なる選択肢として注目されています。
「高齢者住まい法(高齢者の居住の安定確保に関する法律) e-Gov法令検索」という法律に基づいた施設です。
サ高住の特徴を「対象者」「費用面」「各種ニーズへの対応」「施設数・待機状況」「入所手続き」の5つの観点を元に、「サ高住の特徴の早見表」を作成しました。
施設名 | 自立 | 要支援1〜2 | 要介護1〜2 | 要介護3〜5 | 年齢制限 | 要介護認定 |
---|---|---|---|---|---|---|
サービス付き高齢者住宅(サ高住) | ◎ | ◎ | 〇 | △ | 60歳以上 | ー |
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施設名 | 運営形態 | 初期費用 | 月額費用の目安 | 公的補助の有無 |
---|---|---|---|---|
サ高住 | 民営 | 0〜300万円 | 8〜20万円 | △ |
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施設名 | 認知症(軽) | 認知症(重) | 医療処置(軽) | 医療処置(重) | リハビリ必要 | 看取り | 短期入所 | 在宅支援 | 介護負担の軽減 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サ高住 | △ | × | △ | × | × | × | × | ◎ | 〇 |
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施設名 | 施設同士の差 | 入居難易度 | 地域的偏在 | 比較検討の必要性 |
---|---|---|---|---|
サ高住 | 小さい | 低 | 全国的にある | 必要に応じて |
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施設名 | 相談・見学 | 入居申請書 | 医師の診断書 | 入居審査 |
---|---|---|---|---|
サ高住 | 任意 | 必要 | 不要 | 不要 |
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サ高住は、高齢者が自立した生活を送りながら、必要なサポートを受けられる住まいです。その中でも、サ高住で提供される代表的な3つのサービス「安否確認」「生活相談」「緊急時対応」について解説します。
サ高住では、スタッフが毎日1回以上、入居者が無事に生活しているかを確認します。居室を訪問して直接声をかける場合もあれば、安否確認ボタンや見守り機器を使う場合もあります。一人暮らしの不安を和らげる大切なサポートです。
掃除や洗濯などの家事が難しい場合や、通院のサポートが必要な時は、スタッフが相談に乗ります。買い物の代行や地域の福祉サービスの紹介など、日常生活の幅広い困りごとに対応してくれるので安心です。
体調が急に悪くなったり、転倒などの事故が起きた時には、居室にある緊急コールボタンでスタッフを呼べます。スタッフがすぐに駆けつけ、必要であれば医療機関との連携も取ってくれるため、緊急時でも安心して過ごせます。
サ高住の特徴から分かるメリットとデメリットとまとめると、以下のとおりになります。
サ高住は、基本的に自立した生活を前提としており、必要に応じて支援を受けられる仕組みです。家事が難しくなった場合でも生活支援サービスや外部介護サービスを利用することで、住み慣れた環境での生活が可能です。
専門家コメント
自立度の高い高齢者に適しており、要介護状態になる前段階の住まいとして効果的です。
入居時の一時金が不要で、賃貸契約が主流であるため、施設入居型の高齢者施設よりも初期費用の負担が軽減されます。また、利用するサービスに応じて費用を調整できる点も魅力です。
専門家コメント
経済的負担が比較的軽いため、老後の資産管理がしやすいですね。
バリアフリー設計や緊急通報装置が整備されており、高齢者が安心して暮らせる環境が標準装備されています。さらに、24時間対応のスタッフがいることで、いざという時の安心感があります。
専門家コメント
高齢者特有のリスク(転倒、体調不良など)に対する物理的・人的対策が取られている点が評価されます。
イベントやレクリエーションがあるため、他の入居者との交流機会が自然に得られます。一方で、強制参加ではないため、交流を望まない方でも無理なく生活できます。
専門家コメント
孤立が進む高齢者の社会的つながりを保つための効果的な居所です。
サ高住では介護が必要になった場合、外部の訪問介護やデイサービスを利用する形となります。しかし、介護度が重度になると、対応しきれず退去を余儀なくされるケースがあります。
専門家コメント
重度要介護者には不適切なため、介護の進行状況を見据えて他の種類の施設を検討しましょう。
サ高住のサービスは、提供する事業者や施設によって質や内容が大きく異なります。一部の施設では、期待していたサービスが受けられないケースもあります。
専門家コメント
施設選びの際に、事前に提供内容や契約条件をしっかり確認する必要があります。
一人で静かに暮らせる環境は魅力的ですが、交流の機会が少ない場合、逆に孤立感を深めるリスクがあります。これは個々の性格やニーズによって異なりますが、注意が必要です。
専門家コメント
利用者の性格や生活スタイルに合ったサ高住を選ぶことが重要です。
初期費用は抑えられる一方で、賃貸形式のため長期的には支払い総額が高くなっていく場合があります。また、サービスを追加するごとに費用が増えるため、予想以上にコストがかかる可能性があります。
専門家コメント
長期的な支出計画を立て、サービス利用の優先順位を明確にする必要があります。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の費用について、個別施設によるものの目安となる具体的な金額をお伝えします。
サ高住の費用は、月額12万~20万円程度が相場です。月額費用は家賃、管理費、サービス費、食費などを含めてであり、都市部では高く、地方では比較的抑えられる傾向があります。
サービス費は安否確認や生活相談などに対して1~3万円程度がかかります。食事サービスを追加すると、月に約4万~6万円ほど上乗せされますが、これらは施設ごとに異なるため、詳細な確認が必要です。
また、入居時には敷金として約10万円~25万円程度が必要となります。礼金や高額な一時金が不要なケースが多い点が特徴です。
総合的に見て、自立生活を維持しながら必要なサポートが受けられる選択肢としてサ高住は妥当な費用感といえます。
この費用が高いか安いかを判断する際には、他の選択肢との比較が重要です。有料老人ホームでは月額20~30万円以上かかることが一般的です。また特別養護老人ホーム(特養)は月6~15万円程度ですが、特養は要介護3以上などの条件があり、サ高住より利用者の範囲が限定されます。
一方、一般的な賃貸住宅の家賃は8~15万円程度ですが、入居の際の審査があったり、安否確認や緊急対応などのサービスが含まれていないため、単純な金額比較は難しいでしょう。
施設ごとにサービス内容や費用体系が異なるため、入居の際は長期的な費用計画を立て、複数の施設を比較して検討することが大切です。
サ高住が適しているかどうかを判断するために、以下のフローチャートを参考にしてみてください。フローチャートの下に詳しい解説もあります。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が自立した生活を維持しながら、安心して暮らせる環境を提供します。バリアフリー設計や24時間対応の緊急時対応が整備されており、必要に応じて外部の介護・医療サービスを利用することができます。
また、安否確認や生活相談などの基本サービスが含まれており、入居者の安全と生活の質をサポートします。
賃貸契約が基本となるため、初期費用が抑えられ資金計画に柔軟性があります。
ただし、重度の介護が必要になった場合、サ高住では対応が難しくなることがあります。そのため、将来的な介護ニーズを考慮し、複数の施設を比較検討した上で、家族全員で納得して選択することが重要です。
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