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高齢者にとって使いやすいテーブルや椅子を探していて、ニトリで揃えられないか気になっている方は多いのではないでしょうか。
介護用家具ほど大げさなものは必要ないけれど、今の家具では立ち座りがつらい。
そんな悩みに応えるために、この記事ではニトリで選べる高齢者向けのテーブル・椅子の選び方とおすすめの組み合わせを紹介します。
高齢者向けの家具は、デザインよりも体に合った高さが重要です。特にダイニングでは、椅子の立ち座りのしやすさとテーブルの高さが合っているかで使いやすさが大きく変わります。まずは失敗しにくい基本ポイントを確認します。
高齢者のダイニングチェア選びでは、肘付きと回転機能の2つが重要な判断基準になります。
加齢で足腰の筋力が弱ると、椅子から立ち上がる動作が日常生活の中で大きな負担になりやすくなります。肘付きの椅子であれば、立ち上がるときに腕の力で体を支えられるため、膝や腰にかかる負荷を分散できます。肘掛けが低めに設計されている椅子だと、より自然に手を置いて体を押し上げやすくなるので、購入時には肘の高さも確認しておくと安心です。
もう一つ注目したいのが座面の回転機能です。通常の椅子では立ち上がるときに椅子を後ろに引く必要がありますが、回転機能があれば座面の向きを変えるだけで横から出入りできます。椅子を引く動作がなくなることで、立ち上がった直後にバランスを崩したり足がもつれたりするリスクが減ります。特にテーブルと壁の間が狭い場合は、回転機能の有無で使い勝手が大きく変わってきます。
このように、椅子の選び方は「座り心地」だけで判断するのではなく、立ち上がる動作まで含めて検討するのがポイントです。
テーブル選びで見落としがちなのが「差尺」と呼ばれる、テーブルの天板と椅子の座面との高さの差です。
一般的に差尺は27〜30cmが食事に適した目安とされています。差尺が大き過ぎると腕を持ち上げながら食べる姿勢になり、肩や首に負担がかかります。逆に差尺が小さ過ぎると、顔とテーブルの距離が遠くなり前かがみの姿勢で食べることになるため、腰に負担が集中しやすくなります。
家庭用のダイニングテーブルは高さ70cm前後のものが主流ですが、高齢者に適した座面高は38〜42cm程度であることが多く、この組み合わせだと差尺が28〜32cmほどになります。体格によってはちょうどよい場合もありますが、小柄な方だとテーブルが高過ぎて食事しづらいケースも出てきます。
家族と同じテーブルを使う場合、全員にとって最適な高さに合わせるのは難しいものです。その場合は椅子の座面にクッションを敷いて高さを補うか、後の章で紹介する昇降テーブルを選ぶ方法もあります。
高齢者に合った家具選びで最も優先すべきなのは、自分の体に合ったサイズかどうかです。
見た目や価格で家具を選ぶケースは多いですが、体に合わないサイズの椅子やテーブルを使い続けると、姿勢の崩れから腰痛や肩こりにつながる場合があります。特に高齢者は筋力でカバーしにくいため、サイズの合わない家具による体への負担が若い世代より大きくなる傾向があります。
チェックしたいポイントは3つです。まず、椅子に座ったときに足の裏がしっかり床につくか。足が浮いた状態では太ももの裏が圧迫され、血流が悪くなりやすくなります。次に、膝が約90度に曲がるか。座面が高過ぎても低過ぎても、立ち上がるときの動作が不安定になります。そしてテーブルとの差尺が27〜30cmの範囲に収まっているか。この3点がそろっていれば、食事中の姿勢が安定し長時間座っていても疲れにくくなります。
身長による座面高の目安としては、身長140〜150cmの方で38〜40cm、150〜160cmの方で40〜42cm、160〜170cmの方で42〜44cmが適しているとされています。ニトリの店舗で椅子を選ぶ際もこの数値を基準にしておくと、候補を絞り込みやすくなります。
高齢者にとって椅子は立ち上がりやすさに大きく影響します。特にダイニングチェアは、肘の有無や座面の高さで体への負担が変わります。ニトリの家具を選ぶ際もこの点を意識すると失敗しにくくなります。
ニトリで高齢者向けの椅子を探すなら、まず候補に入れたいのが肘付きタイプです。
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肘掛けがあると、立ち上がる際に手で体を押し上げる動作ができるため、膝や腰にかかる力を腕に分散できます。前章でも触れたとおり肘付きが有効なのは間違いありませんが、ニトリで選ぶ際に注意したいのは「肘掛けの高さがテーブルの天板と干渉しないか」という点です。肘掛けが高過ぎるとテーブルの下に椅子を収められず、食事中に体とテーブルの距離が遠くなって前かがみの姿勢になりやすくなります。
ニトリの「回転肘付きダイニングチェア LG-010」は、回転機能と肘付きを兼ね備えたモデルです。4本脚で安定感があり、座面は厚みのあるクッション仕様になっているため、長時間の食事でも疲れにくい設計になっています。座面の合成皮革は水拭きできるので、食べこぼしの掃除も手軽にできます。ハイバック仕様で背中をしっかり支えてくれる点も、高齢者が使いやすいポイントです。
回転機能付きの椅子は、座面の向きを変えるだけでテーブルから出入りできるのが最大の利点です。
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通常の椅子では立ち上がるときに椅子を後ろに引く必要がありますが、テーブルと壁の距離が近いダイニングだとこの動作が難しい場合があります。回転式であれば、座ったまま体の向きを横に変えてから立ち上がれるため、狭いスペースでも無理なく出入りできます。立ち上がった直後に方向転換する必要がなくなるので、足がもつれてバランスを崩すリスクも減らせます。
ニトリでは回転チェアのバリエーションが複数あり、肘付き・肘なしを選べます。肘なしの「回転ダイニングチェア LG-010」は横からでも腰掛けられるため、テーブルの幕板に肘掛けがぶつかる心配がありません。一方、立ち上がりの補助が必要な場合は前述の肘付きモデルのほうが安心です。
どちらを選ぶかは、テーブルの構造と使う方の足腰の状態によって変わります。テーブル下に十分なスペースがあるなら肘付き回転チェアを、スペースが限られる場合は肘なし回転チェアを選ぶとよいでしょう。
キャスター付きの椅子は、軽い力で移動できるため体への負担が少なく、掃除のときにも動かしやすい便利なタイプです。ただし高齢者が使う場合は、滑りやすさによる転倒リスクを考慮する必要があります。
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座ろうとしたときに椅子が後ろにずれたり、立ち上がる際に体重をかけた椅子が動いてしまうと、バランスを崩して転倒につながる場合があります。ニトリの店頭でも、高齢者向けに椅子を選ぶ際にはキャスターなし・回転なしのタイプを勧められるケースがあるようです。
ニトリの「回転式 肘付きダイニングチェア PR301」は、キャスターと回転機能を両方備えたモデルで、座面高42cmと高齢者にも使いやすい高さに設定されています。合成皮革の座面は手入れがしやすく、肘掛けの曲線が手を添えやすい形状になっています。ただし、フローリングの上で使う場合はキャスターが滑りやすくなる点に注意が必要です。
キャスター付きを使う場合の対策として、キャスターにストッパー機能があるかを確認するのが基本になります。ストッパーがない場合は、椅子の下にラグやマットを敷くことで滑りを抑えられます。足腰に不安がある方や、転倒のリスクをできるだけ減らしたい場合は、キャスターなしの回転チェアを選ぶほうが安全性は高くなります。
テーブルの高さが合わないと、姿勢が前かがみになり食事が疲れやすくなります。高さを調整できる昇降テーブルを選ぶと、椅子とのバランスを調整しやすくなります。
昇降テーブルの最大のメリットは、使う場面や座る椅子に合わせて天板の高さを自由に変えられる点にあります。
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通常のダイニングテーブルは高さが70cm前後で固定されているため、椅子の座面高との差尺が合わなければ、食事のたびに無理な姿勢を強いられます。前章で触れたとおり高齢者に適した差尺は27〜30cmですが、家族と同じテーブルを使うケースでは全員にぴったりの高さに合わせるのが難しいのが実情です。
昇降テーブルであれば、使う人の体格に合わせてその都度高さを変えられるため、こうした問題を解消しやすくなります。食事のときはダイニングの高さに、ソファでくつろぐときはローテーブルの高さにと、一台で複数の用途に対応できるのも魅力です。特にリビングとダイニングが一体になった間取りでは、テーブルを何台も置かずに済むので部屋を広く使えます。
高齢者の暮らしでは、生活スタイルの変化に対応できる柔軟さが重要になります。今はダイニングで食事をしていても、膝の負担が増えてきたらソファに座って食事をするスタイルに変わるかもしれません。昇降テーブルはそうした将来の変化にも対応できるため、長く使い続けやすい選択肢です。
昇降テーブルには大きく分けてガス圧式と電動式の2種類がありますが、高齢者が使うならまず検討したいのがガス圧式です。
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ガス圧式はレバーやペダルを操作するだけで天板が上下する仕組みで、電源が不要なのが特徴です。コンセントの位置を気にせず好きな場所に置けるため、模様替えや部屋の配置変更にも対応しやすくなります。操作も軽い力で行えるので、力の弱い方でも無理なく高さを変えられます。
ニトリの「昇降センターテーブル ライザN」は、ガス圧式の昇降テーブルとして人気の高いモデルです。高さ11.5〜70cmまで無段階で調整でき、ローテーブルからダイニングテーブルまで一台でカバーできます。レバー操作一つで昇降するためシンプルで、価格も19,990円と手が届きやすい設定になっています。
一方で、ガス圧式にはいくつかの注意点もあります。長年使い続けるとガスが抜けて昇降できなくなるケースがあるため、耐用年数を意識しておく必要があります。また、天板を下げた状態ではテーブルの脚が手前に張り出すため、座る位置によっては足元が窮屈に感じる場合があります。購入前に店舗で実際の脚の位置を確認しておくと安心です。
テーブルの天板素材にもこだわりたい方には、セラミック天板が選択肢に入ります。
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セラミックは陶磁器と同じ焼き物の一種で、表面硬度が高いのが特徴です。金属でこすっても傷がつきにくく、熱い鍋やフライパンを直接置いても変色や変形がほぼ起こりません。高齢者の食卓では、うっかり熱い食器をそのまま置いてしまうこともありますが、セラミック天板ならテーブルクロスや鍋敷きがなくても天板を傷めにくいのが利点です。
汚れへの強さもセラミックの大きなメリットです。醤油やソースをこぼしても染み込みにくく、水拭きだけで簡単に落とせます。アルコール消毒にも対応しているため、衛生面を気にする方にも向いています。紫外線による退色もしにくいので、窓際に置いても長期間見た目を保ちやすいでしょう。
ニトリの「セラミック昇降ダイニングテーブル AT01」は、セラミック天板とガス圧昇降を組み合わせたモデルです。高さは25〜75cmまで調整でき、幅120cmで4人掛けにも対応しています。ライザNと比べると価格は59,990円とやや高めですが、天板の耐久性と手入れのしやすさを考えると、長く使う前提であれば検討する価値はあります。
ただしセラミック天板は重量があるため、頻繁にテーブルを移動させたい場合は注意が必要です。一度設置したらあまり動かさない前提で購入するのがよいでしょう。
ニトリでは椅子とテーブルを組み合わせることで、使いやすいダイニング環境を作れます。立ち上がりやすさを重視する場合と、リビング兼用で使う場合ではおすすめの組み合わせが変わります。
毎日の食事を中心に使うなら、回転肘付きダイニングチェア LG-010とセラミック昇降ダイニングテーブル AT01の組み合わせが使いやすい選択肢です。
この2つを組み合わせるメリットは、椅子と天板の高さバランスを後から調整できる点にあります。LG-010の座面高に対して、AT01は25〜75cmの範囲で高さを変えられるため、差尺を27〜30cmの適正範囲に合わせやすくなります。固定高さのテーブルでは「買ってみたら椅子との高さが合わなかった」という失敗が起きがちですが、昇降テーブルならその心配がありません。
使い勝手の面でも相性の良い組み合わせです。LG-010は回転機能付きなので椅子を引く必要がなく、AT01のような1本脚のテーブルとの間で脚同士が干渉しにくい構造になっています。肘掛けの高さもテーブルの下に収まる設計のため、食事中に体をテーブルに近づけやすく前かがみの姿勢を防げます。
AT01はセラミック天板で熱や汚れに強いため、鍋敷きやテーブルクロスを敷かなくても使えます。配膳や片付けの手間が減る点は、高齢者の日常的な食事場面で地味ながら大きな利点です。
価格はLG-010が22,500円、AT01が59,990円で、2脚分のチェアとテーブルを合わせると10万円台前半の予算になります。ニトリの中ではやや高めの価格帯ですが、差尺の調整ができる安心感と天板の耐久性を考えると、長期的に使う前提であれば納得しやすい組み合わせでしょう。
リビングとダイニングを兼用したい場合や、部屋のスペースが限られる場合は、回転ダイニングチェア LG-010(肘なしタイプ)と昇降センターテーブル ライザNの組み合わせが向いています。
この組み合わせの最大の利点は、テーブル1台で食事とくつろぎの両方に対応できる点です。ライザNは高さ11.5〜70cmまで無段階で調整できるため、食事のときはダイニングの高さに上げ、テレビを見るときはローテーブルの高さに下げるといった使い分けが一台で完結します。ダイニングテーブルとリビングテーブルを別々に置く必要がなくなるので、部屋を広く使えます。
椅子を肘なしの回転タイプにしているのにも理由があります。ライザNはセンターテーブルとしても使う前提のため、テーブルの幅はAT01より小さめです。肘付きチェアだとテーブル下に収まりにくい場合がありますが、肘なしであればテーブルの幕板に干渉せずスムーズに出入りできます。回転機能は残っているため、立ち座りのしやすさは確保できます。
価格面でも手が届きやすい組み合わせです。肘なしのLG-010が20,000円、ライザNが19,990円で、チェア2脚とテーブルを合わせても6万円程度に収まります。食卓用の組み合わせと比べて約半額の予算感のため、まず試してみたい方にも選びやすいでしょう。
ただし、足腰に不安がある方が食事用として使う場合は、肘掛けによる立ち上がり補助がないぶん負担が大きくなる場合があります。立ち座りの補助が必要な方には、前述の肘付きチェアとダイニングテーブルの組み合わせを優先して検討してください。
家具はサイズが合わないと使いにくくなります。購入前に次のポイントを確認しておくと失敗を避けやすくなります。
椅子を選ぶ前に、使う方の身長から適した座面高の目安を把握しておくことが大切です。
座面高の簡易的な求め方として「身長×0.25」の計算式があります。たとえば身長160cmの方なら40cm、身長150cmの方なら37.5cmが目安です。ニトリの店頭やオンラインショップでは商品ごとに座面高が記載されているので、この数値と照らし合わせて候補を絞り込むとスムーズに選べます。
ここで気をつけたいのは、カタログ上の座面高と実際に座ったときの高さが異なる場合がある点です。クッション性のある座面では、体重をかけると数センチ沈み込むことがあります。特にポケットコイルやウレタンが厚めの椅子では沈み込み量が大きくなるため、カタログの数値だけで判断せず、できれば実際に座って確かめるのが確実です。
また、高齢者の場合は足の裏が床にしっかりつくかどうかも重要な確認ポイントになります。足が浮いた状態で座り続けると太ももの裏が圧迫され、血流が悪くなりやすくなります。座面高がやや高い椅子を選ぶ場合は、足元に踏み台を置いて調整する方法もあるので、座面高だけで候補を絞り過ぎないようにしましょう。
椅子の座面高が決まったら、次にテーブルの天板との高さ差(差尺)が27〜30cmの範囲に収まるかを確認します。
この確認で見落としやすいのが、すでに自宅にあるテーブルとの組み合わせです。椅子だけを買い替えるケースでは、新しい椅子の座面高と今のテーブルの高さの差尺を事前に測っておく必要があります。テーブルの天板の高さはメジャーで簡単に測れるので、購入前に自宅で計測してメモしておくと店頭で迷わずに済みます。
逆にテーブルだけを買い替える場合も同様です。今使っている椅子の座面高を測り、差尺が適正範囲になるテーブルの高さを逆算しておきましょう。昇降テーブルであれば購入後に調整できますが、固定高さのテーブルを選ぶ場合はこの事前確認が失敗を防ぐ最大のポイントになります。
具体的な確認手順としては、まず自宅のテーブル(または椅子)の高さを測り、そこから27〜30cmを引いた(または足した)数値をメモしておくだけです。この数値を持ってニトリの店頭に行けば、候補の商品が差尺の範囲内に収まるかをすぐに判断できます。
数値上は問題なくても、実際に座ってみないとわからない要素がいくつかあります。可能であればニトリの店舗で候補の椅子に座り、立ち座りの動作を試してから購入するのが最も確実です。
店舗で確認したいのは主に3つです。まず、座ったときに足の裏が床にしっかりつくか。次に、肘掛けに手を置いて立ち上がったときに自然な力加減で立てるか。そして、座面のクッションが硬過ぎず柔らか過ぎないかです。クッションが柔らか過ぎると体が沈み込んで立ち上がりにくくなり、硬過ぎると長時間座ったときにお尻や腰が痛くなる場合があります。
回転機能付きの椅子を検討している場合は、回転の滑らかさと安定感もあわせて確認しておきましょう。回転が軽過ぎると座っている最中に体が動きやすく落ち着かないと感じる方もいます。
家具は実際に使う方の体で試すのが一番ですが、高齢の親のために子ども世代が代わりに選ぶケースも多いでしょう。その場合は、親の身長と今使っているテーブルの高さをメモして持参し、店頭スタッフに相談すると適切な候補を提案してもらいやすくなります。ニトリの店舗では実際に座って試せる展示が多いため、オンラインで購入する場合でも一度店舗で座り心地を確認しておくことをおすすめします。
ニトリの家具でも、椅子の機能とテーブルの高さを意識すれば高齢者が使いやすいダイニングを作れます。肘付きチェアと昇降テーブルを中心に選ぶと、日常の立ち座りや食事の負担が減りやすくなります。
高齢者向けの家具選びで大切なのは、体に合ったサイズと立ち座りのしやすさです。座面高は身長から目安を割り出し、テーブルとの差尺が27〜30cmに収まるかを確認しておけば大きな失敗は防げます。介護用の家具を導入するほどではないけれど、今の家具では少し不安があるという段階であれば、ニトリの回転肘付きチェアや昇降テーブルは手軽に取り入れやすい選択肢です。まずは店舗で座り心地を試し、使う方の体に合った一脚を見つけてみてください。